私達の「千里山会」が正式の同窓会として発足しましてから、早くも５年の歳月が経ちました。池袋の会合から数えてみますと、もう８年になります。四半世紀ぶりに再開された同窓生の集まりが何時まで続けられるものか、と当初は危ぶんで居りましたが、皆様方の熱い想いが次第に燃え上がりますと同時に、多くの方々からの熱烈なご支援・ご協力に支えられましたお陰により、今ではすっかり会の運営も軌道に乗り、今日の隆盛を遂げることが叶いました。誠にご同慶の至りであると存じますと共に、心から感謝致して居るところです。
　小生は、会の発足以来不束ながら世話人代表の役を勤めさせて頂いて参りましたが、本年喜寿を迎えることとなりましたのを機会に、茲に退任することと致します。思えば千里山会は世にも希なる歴史を綴り、素晴らしい同窓会として育って参りました。この会が将来に向けて更に大きく発展を遂げて行く為には、新しい息吹を誘い入れることによって刷新を図って行くことが、熱い視線で見守って戴いて居ります同窓生の皆様方のご期待に対して、真に応える為の道ではないかと考えたからでした。
　後任には、東京大学名誉教授で現昭和大学横浜市北部病院長を勤めて居られる黒川高秀氏の内諾を得て、３月１２日の幹事会に推薦し承認を戴くことが出来ました。同氏のことは先年行われました特別講演で皆様方よくご承知のことと存じますが、視野も極めて広く高潔なお人柄で、会の将来を託すのに誠に相応しい方だと思っております。
　新しい体制で始まる千里山会の今後の躍進に大いなる期待を寄せますと共に、皆様方からの更に絶大なるご支援・ご協力を賜ります様、切にお願い申し上げる次第です。

　　　　　　　　　　　　平成１４年３月末日