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木 造 校 舎

田口(中井)紀久子（17回生）

平成８年(１９９６年)９月１１日、私達17回生有志２４名は、卒業(１９４６年)して５０年の再会を「千里山を歩こう会」といたしました。会の提唱者は故美川英二君、千里山・佐井寺の思い出の地を心ゆくまで徘徊したんです。打ち上げパーテイーは級友の加藤芳弘君(魚伊さん)のお店で、それは賑やかでしたこと。その時の皆の作文集に応募した短歌六首を千里山会誌に残していただけて幸いです。

妹らをとりあげ呉れし産婆さんの表札なつかしカメラに収む

登下校踏み固めたる田圃路今は車道の下に埋まりぬ　

街中に幼きわれら育みし木造校舎が残りていたり

五十年の齢を加え大楠は枝ひろげいて学舎を守る

古びいる校門見れば忘れもの取りに帰りし日の浮かび来ぬ

幼き日武運長久祈りたるイザナギ神社に拍手を打つ

【田口紀久子さんのご紹介】
茨木高等女学校・春日丘高等学校・大阪市立大学文学部卒。長年中学校の教職につかれていました。

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