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挽 歌

井出(藤川) 敏(20回生)


大手術受けて二とせ再起なく一つの生命いま終わりたり

ちち・ははよ抱きたまえと祈りつつ最後の供華を弟に捧ぐ

霊柩車出でゆく上を花吹雪人も桜も別れはさびし

卓袱台に父がすわるを待つわれら幼き四たり一人欠けゆく

とんぼとり・鮒釣り・缶蹴り・草野球・野山駆けたる弟しのぶ


次弟の藤村時村様(千二小25回生)が2000年4月に
ご逝去なされました時に詠まれたものです(編集部)

【井出 敏氏のご紹介は会誌四号】

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