未だ４年目を迎えたばかりで、上達者からご覧になればご教示いただくことが、多々あることと思いますが、今年の取り組みの励みとなると思い、投稿させていただきました。
　大菊づくりを始めた動機は、菜園の友人から菊づくりをやってみないかと、５鉢をいただいたことが始まりでした。反省を含め３年間の取り組みにつき、記載してまいります。

（１年目の取り組み）
　５鉢の品種は兼六香菊、晩秋の山、精興大臣、同白峰、同新山で、色は紫色、黄色、白色の３色、中長幹・厚物。初めてであり１本づくりに挑戦しました。
・１日朝夕２回の水やり。旅行等の時には家族がやり、クリヤーできた。
・ 半日向に置き、雨に直接当てないこと。しかし日当たりのよい縁先のコンクリートの上に半日置いていたところ、萎れてしまいそのまま枯れてしまった。
・ 殺虫剤の散布。葉の裏側につくアブラムシ等の害虫や病虫に対し、市販の殺虫剤を散布し、霧吹きで洗浄したりしていたが、いっこうに虫の勢いはおとろえず、重ねて殺虫剤をやるかどうか悩んだ。
・ 脇芽を摘む。トマトの栽培と同じように脇芽摘みは大事な作業であるが、ちょっと油断をすると何本もの脇芽がでてきておどろいた。
・ 結果は晩秋の山１鉢だけがなんとか開花できた。
それでも来年は時間をかけ気持ちを　入れれば出来るのでは、との多少の自信がついた。

（２年目の取り組み）
　途中、何度か友人に教えを乞いながらやってきたが、結果報告をし、２年目に向けての取り組みを、始めました。
・苗づくり。さし芽用としての冬至芽は、晩秋の山の鉢からも出てこなかった。新たに友人からいただいた苗から始めることになった。　
・５月のさし芽。ポットざしと団子ざしの方法があるが、友人の教えにより団子ざしでおこなった。まずさし芽床にバーミキュライトを敷き詰め、ジョロで水をやり床を固めてから団子ざしをおこなった。さし芽はまずまずできたが、何本かは名無しになってしまった。また殺虫剤をやっていなかったため、その後害虫にやられ、発育遅れになったものもあった。
・６月の福助づくり、だるまづくりのさし芽。５月のさし芽をした後に出てきた芽を長中幹仕立てでなく短幹仕立ての福助・だるま作り用としてさし芽をすることで５月同様にできた。
・鉢上げ。　本には３号鉢→５号鉢→７号鉢（８号鉢）と植え替えするように書いてあるが、３号鉢への鉢上げは難しかったため、一挙に５号鉢への鉢上げをおこなった。多少根の生育が遅れるとのことであったが、あまり影響はなかったかと思う。
・土壌づくり。　品評会をめざすためには、独自につくる必要があると思う。まだその域ではないので素材として必要な腐葉土・堆肥・赤玉土・砂・籾殻燻炭の入った培養土と赤玉土を購入し、５対５でブレンドした。簡便で無難なやり方と思う。
・３本仕立て。　葉先の中心をつまようじの先で米粒くらいにかきとり､3本の芽を出させることからはじめるが、結果は５本しか成功しなかった。しかし5鉢とも天・地・人の枝のバランスも良く伸び開花した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
・肥料。　市販の大菊専用の固形肥料をメインに与えやり過ぎないよう気をつけた.
・結果は１本づくり１５鉢、３本仕立て５鉢、福助づくり１０鉢、だるまづくり３鉢だった.

（３年目の取り組み）
　年賀状に一番よく咲いた花を印刷したところ、本当にあなたがつくったのかとの、おどろきの声も聞かれ、より一層取り組む気持ちになり目標を質より量優先とした。
・１００本のさし芽。１１品種で１２０本のさし芽を行った。さし芽床は３床で半日陰の風通しのよい所におき、朝夕の水やりを確実におこない注意深く成長を見守った。
・課題であった害虫病虫対策　毎日２時間の手入れをしても翌日にはまた前日と同じ程の害虫がでており、虫退治の追っかけこの毎日で思い悩み、なんとかならないかと友人に尋ねた所殺虫剤も色々あるが、スミチオンが、１番効果的といわれ、早速試したところ、うそのように効果があり悩み解消できた。
・結果は１本づくり２５鉢、３本仕立て３鉢、福助づくり３０鉢だるまづくり２鉢だった。うち１鉢は柳芽の処理誤り、あとの１本は極端な成長遅れで開花にいたらなかった。
　又､友人､隣人の方々20人に60鉢贈り､作る喜びと贈る喜びを味わった。
　退職後の趣味として始めたが､一年中関わりがいること、春から秋にかけては濃緑色の葉をながめ１０月〜１１月の１ヶ月間は３色の大輪の花を楽しめ、且つ費用もあまりかからないということから、良い趣味に出会ったと思っている。