事務局と編集部にご感想や励ましのお言葉それに近況など（お手紙・葉書・振込み用紙等）約五〇名の方からいただいてます。頂戴したお方に心から感謝申しあげますとともに、これからもご鞭撻のほどお願いいたします。　
　一部ですが掲載させていただきます。

■「千里山」六号をありがとうございました。終戦の詔書があるのに驚きました。如何にして見付けられたのでしょう。被爆して一週間、放心状態でガーガー言うラジオでわけがわからないお声をききました。
　六号はステキな随筆、歴史、生きざま等の多彩な文章。ふるさとをなつかしむ心で結ばれている千里山会誌はほのぼのとした後味がいつまでも残ります。編集の方は色々と調べられたものを加えられて、立派に作られ、本当に御苦労様でございました。Ｙ生

■一つ一つの手記の行間に数十年前の千里山のあれこれが思い出され、なつかしさのあまり、しばし瞑想にふけってしまいます。千里山は小生にとって心のふるさとなんだと、今さらながらつよくおもいます。会のますますの着実な歩みを祈ってます。Ｏ生

■読んで、懐かしかった、楽しかった、という記事のほかに、ホッとさせてもらったエッセイがありました。「どの人間も生涯の意識時間は同じである」と数学者は言われます。敗戦後二年位の間に結核やその他の伝染病で、かっての級友がバタバタ死んでゆきました。ひどい欠乏時代でしたから一つ間違えば自分だったと誰もが思いました。よく遊んだいい奴ばかりでした。
　十五〜六歳で死んだ彼らの生涯意識時間と、彼らの五倍近く生きてきた私が今死んだとして、その私の生涯意識時間とがなんとイーブンなのだ！　彼ら可哀想やったな、私はこんな長いこと生きてこれてすまんなと思ってきた気持ちが少しだけ和らぎました。Ｋ生

■盛り沢山で少しずつ読んで行くという楽しみを味わって居ります。どの頁からも千里山への温かい思いが伝わって参るようで懐かしい限りです。本年度の総会の日取りもマークして楽しみにして居ります。
　追伸　興味深い終戦の詔書を初めて目にしました。暑い夏の日を思い出します。Ｔ生

■景気探偵の毎号の記事を楽しみに読んでます。
　六号の��キーワードは生産性�≠ﾉつきましては、私自身が、長らく商業分野に身を置き、第二の人生で縁あつて、戦闘的で高名な製造業に転進した時に、その生産性追及の厳しさにカルチヤーショツクを受けた事を思い出しました。探偵の提言の通り、日本経済の早期景気回復の為に、ゾンビ企業の退場も已む無しと思います。探偵の第六感が正しいでしょう。Ｓ生

■高橋景一氏への感想文
私はかねがねこの会誌は相当格調の高いものと感じています。それは「千里山」を憶う会員の熱い気持ちと、数人のレベルの高い寄稿者の故でしょう。ひつじ年の科学随感を読み、この筆者もそのお一人で本会の誇りに思います。筆者が冷徹な科学者ではなく、クローン羊ドリーの死を悼み、実験用の小動物にも哀憐の情を抱く暖かい心の持ち主であるのが解ります。
　クローン人間が認められる時が果たして来るのでしょうか？　先日ある産科医が体外受精卵の状態で性別を知らせて産み分ける方が堕胎より罪が軽いと言って物議をかもしました。人間が絶対的な神の領域を犯すことに馴らされていったときどうなるのでしょう？　これからも時々の科学情報を素人の我々に解説してください。Ｔ生

■会員のご遺族では、南部久子様から掲載への丁重な感謝のお便りを、また送付のご依頼がありました東寿子様からも頂戴しました。東様は今年米寿になられますが、呆けないようにとパソコンを始められた由、南部様はもちろん陸上にお励みのことと存じます。お二方とも18回生と20回生の亡き敦子様の母上です。