■回想　藤田　田さん－前書き

回想　藤田　田さん

－前書き－

編集部

　藤田田さんは、昭和四五年に千里山会立ち上げの時のメンバーで、その後復活第二回の平成七年（一九九五）の総会で「千里の地名の由来」と題して資料持参で講演をされましたが、これが今も続いている会員による特別講演の第一回となりました（会誌二号掲載）。その後九八、九九両年の出席の後は超多忙となり、新聞雑誌ＴＶなどでも「勝てば官軍」「まだまだ走らな」などと活字が躍り、二〇〇〇年以降は千里山会への出席もなくなり、なにやら孤影漂うようにも見えました。
　この度いただいた三分一氏のご寄稿は、偶然にもマック上陸に当たって同氏がアメリカにおける敵対的立場にあった当時とその後の田さん得意絶頂時代のもの、また二人は千里山会七人の発起人同士という深い縁による一稿であります。
　渡邊氏の書簡は、昨年五月十九日付で私(柿崎)宛に会誌受取の礼状を兼ね、田さんと今となれば最後に会った千里山会員として、その時の感想を綴ってこられたものです。同氏は幼少から成人になる手前まで、田さんと真向かい同士の家に住み、最もよく知る方でもあり、貴重な想い出の記録となりました。ご本人の了承を得て文題を設け、掲載させていただきました。（同氏は彫塑作家）

　藤田田さんのご冥福をお祈りします。

編集部

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